どしゃ降りでもカッパ着て行くのだ

64歳のアルバイト生活(ブログ名変更考察中)

火の鳥・宇宙編 猿田とナナ

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ヤマト編

ヤマト編はヤマトタケルの熊襲征伐を題材にした物語です。残念ながら、猿田彦や彼の子孫は登場しません。猿田彦を追っている、当ブログですからヤマト編は簡単にパスします。

ヤマト編は昭和43年9月から昭和44年2月にかけて、雑誌COMに連載された物語です。黎明編から続く筋書きになっているわけではありませんが、黎明編に出てきたナギの姉の息子が長老として登場します。

古代から未来へ飛んで、古代に戻った「火の鳥」ですが、パターンどおり、次の物語は「宇宙編」です。こちらには猿田が登場します。

火の鳥 4

火の鳥 4

 

 

宇宙編・序盤

「宇宙編」には牧村と言う男が登場するのですが、遠い日の記憶に牧村と言う名前は覚えがあります。記憶では、あまりイメージの良くないキャラクターでしたが、「宇宙編」を読んで、なるほどと思い当たったわけです。

猿田彦は猿田という若者で登場しますが、猿田は生まれつき大きな鼻をもったご面相です。醜いとまではいかないのですが、後に罪を犯し、更に醜い顔に落とされます。ストーリーからいっても、罪は罪なのですが、それ程の罪とは思えません。火の鳥は猿田に厳しいようです。

牧村のほうがよっぽど非人間的な大罪を犯しているのですが、牧村は美男のままです。

あらすじ ネタバレ注意(アトガキ)

宇宙船は地球に帰るため、長い航海の途中でした。宇宙船には5人の男女が乗船し、そのうちの1名が起きて宇宙船の運航を管理し、他の4人はその間冬眠するというシステムで運行されています。ある時、宇宙船が事故を起こします。

事故により強制的に起こされた4人の男女は、操縦席に縛られて、干からびた死体を発見します。その干からびた死体は牧村という隊員でした。しかし、牧村の死の原因を調査している時間も無いほど事態は切迫しており、4人は宇宙船を捨てる決断をします。

宇宙船を捨て、一人乗りのカプセルで脱出した4人ですが、カプセルに積んである燃料では地球にたどり着くことは不可能です。絶望的な航海を続ける4つのカプセルは無線だけで繋がっています。その無線で隊長が、牧村は殺されたようだと告げます。牧村は椅子に縛られたまま「殺される」というメッセージを残していたのです。

牧村の死に驚愕し、互いに疑心暗鬼になる4人ですが、その時、宇宙船から5つ目のカプセルが発射されたことに気づきます。無線で呼びかけますが返事はありません。4つのカプセルを追う5つ目のカプセル。そのカプセルには誰が・・・。

4つのカプセルは牧村の死の真相を探りあう無線の会話のみで進行します。5人目の誰かを乗せたカプセルが無言で追随します。縦並びに4人の表情を時系列でとらえていくコマ割りは、なかなか斬新です。

ここまでは猿田はほとんど活躍しません。無線の会話でも単なる脇役として進んでいきます。

登場人物

  1. 城の内 隊長 男性 ナナが好きかも?
  2. ナナ 隊員 女性 牧村と恋仲
  3. 奇崎 隊員 男性 ナナが好き
  4. 猿田 隊員 男性 実はナナが好き
  5. 牧村 隊員 男性 ナナと恋仲

前半はこんな感じで進んでいきます。

 

ネタバレ注意

これまで散々書いてきたのですが、これはもしかしてネタバレになるのではないかと思い出しました。猿田彦の物語をダイジェストで書いているつもりでしたが、ストーリの一部であってもネタバレといえばネタバレだなと思うのです。

ネタバレとは、作品(小説、劇、映画、漫画、ゲームなど)の内容のうちの、物語上の仕掛けや結末といった重要な部分を暴露してしまうこと。またはその情報のこと。物語性のある内容以外にも、生中継ではないスポーツの勝敗などが意図せず露見してしまうことに対して用いられることがある。

ネタバレ (2018年5月26日 (土) 21:23 UTCの版)『ウィキペディア日本語版』

公開前の作品だとすればかなり悪質かも知れませんが、何十年も前の作品ですし、お許しいただけたらと思います。それからこんなデータもあるようです。

2011年にカリフォルニア州立大学心理学部が学生30人を対象に行った実験では、これから読む推理小説の結末を知らされずに読んだ読者よりも、結末に関するネタバレを知らされていた読者の方が、作品を楽しめたという評価が高くなるという結果が得られた。研究者はこの実験結果を、あらかじめ結末を知ることによって作品のプロットや散りばめられた伏線に対する理解が深まり、その結果として自分が理解しやすい内容を好ましく感じる脳の作用が反映された結果だと推測している。

ネタバレ (2018年5月26日 (土) 21:23 UTCの版)『ウィキペディア日本語版』

 

宇宙編・中盤

まだまだ猿田は活躍しません。猿田の活躍は後半のため、中盤は適当にダイジェストで書きます。 まず奇崎のカプセルが離れていきます。ナナと奇崎、牧村のドラマがありますが省略します。残された3人は牧村の秘密について話し合います。

  • 城之内 牧村が火の鳥の血を舐めたことにより不死の身体になった
  • 猿田 牧村がある女の魔力で不老不死になった
  • ナナ 牧村が頭部が金属でできておりロボットであることを目撃した

このことからナナは牧村が生きているのではないかと思い始めます。この後、城之内のカプセルは事故により離れていきます。カプセルには猿田とナナ、そしてもう一人が残されます。ナナと2人っきりになった猿田はナナのことが好きだったと告白します。2人で牧村のことを話しているうちに火の鳥が現れ、3つのカプセルをある惑星に連れて行きます。

これで中盤は終わり、後は猿田とナナ、もう一つのカプセルの人物の物語になります。

宇宙編の後半について

後半も書いてしまおうと思ったのですが、明日に持ち越します。引き伸ばしてネタの確保です。毎日ネタを考えるのが大変なのです。何しろ引き出しが少ないので。

  • 黎明編の猿田彦 ヒミコの命でクマソの国の住民ことごとく殺戮 火の鳥の罰はなし
  • 未来編の猿田博士 ムーピーのタマミを合意の上実験材料にしようとする 火の鳥の罰はなし
  • 宇宙編の猿田 5つ目のカプセルの人物を**する 火の鳥の罰あり

宇宙編の猿田は何の罪もなく、火の鳥によりある惑星に連れて行かれます。このまま宇宙をカプセルでさまよっていれば確実に死が訪れます。救助される確立は限りなくゼロです。火の鳥のおかげで、ある惑星で生きながらえることができたと言えばそうなのですが、カプセルで宇宙をさまよいながら死んでいくのが猿田の運命だったのでしょう。

火の鳥によって捻じ曲げられた猿田の運命は、それゆえ犯さなくて済んだ罪を犯すことになり、火の鳥によって更に醜い顔にされ、それは猿田の子々孫々にまで及ぶと言うのです。散々非人道的な罪を犯してきた牧村はイケメンのまま不死の身体を与えられそれなりの苦悩はあるのですが、猿田は一人の人間を殺した?だけで、醜い顔を更に醜くされ、猿田の子孫は猿田同様に醜い容姿で生きなければなりません。それだけでなく宇宙をさ迷い続けるのだそうです。

火の鳥は猿田彦に対して酷くないですか?・・・前にも書きました。

一連の火の鳥では宇宙編の後は未来編しかないので、実は猿田の子々孫々とは猿田博士のことだけなんですけどね。もちろん描かれなかった子々孫々もいたのでしょうけど。猿田博士はマジ可愛そうです。女性には全くモテないまま子孫も残せず死んでしまいましたから。

そして死した猿田博士の下に火の鳥はふたたび現れ、「猿田博士だった物体よ、いつの日か、あなたはまた復活するでしょう」と言い放ちます。また生き返って先祖(猿田)罪を償えということなのでしょうか?・・・酷い。未来編は黎明編へと続くので、猿田彦は猿田博士の生まれ変わりなのでしょう。猿田彦の原罪は永遠に輪廻するようです。

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ここからは5月30日の投稿です。

電子書籍の漫画

やっぱり、どうも電子書籍は身につきません。特に漫画は、枠線が曲がっていたりするので違和感ありありです。目的のページに飛ぶのも、いちいちめくっていかなくてはならないので不便です。紙パラパラのほうがいいですね。所詮アナログもアナログの世代ですから、紙に落とさないと文章の読解力がずいぶん落ちます。読んでるのに分からないといったことが現実にあります。上っ面を見ているだけなのでしょう。やっぱり製本された本がいいです。

宇宙編・終盤

あらすじ ネタバレ注意

猿田とナナ、そしてもう一つのカプセルの誰かが、火の鳥によって導かれたのは流刑星でした。そこは植物が動き回り、動物が定着して動かないという、地球とは真逆の生態系の星でした。そして、その星は定期的に嵐が吹き荒れ、嵐で崩れた岩肌は、嵐が去ると元の姿に戻るという奇妙なパターンを繰り返している星だったのです。

猿田はナナとも、もう一つのカプセルともはぐれ、一人で星をさ迷います。そしてある日、鳥の足をした宇宙人の女に出会うのです。女は牧村が派遣されていた星の住人でした。猿田は女より、牧村が犯した残虐で否人道的な罪の真実を聞かされます。牧村は自らの罪により不死の体を得て、この星へ流されてきたのです。もう一つのカプセルには赤ん坊になった牧村が乗船していたのです。

牧村は不死となり、大人になったり、赤ん坊になったりを繰り返し、この星で永遠に暮らすことになるのだそうです。女は、猿田は罪もなく偶然この星に導かれただけなので、地球に返してあげますと約束しその場を去ります。女は火の鳥に変身し飛び去っていきます。

一方ナナもこの星をさ迷いながら不思議な生物に出会います。その生物は地面に定着した動物で、元は流刑星の罪人たちでした。永遠の命は消せないものの、その姿がこの星で生きていくにはもっとも生きやすい姿だったのです。そして、もう一つのカプセルを見つけます。カプセルの中には赤ん坊になった牧村がいます。ナナは驚愕しながらも、牧村を抱き上げます。ナナは牧村を育てる決心をしたのです。

猿田は星をさ迷いついにナナと牧村に出会います。ナナは牧村について火の鳥から事情を聞いていました。猿田はナナに牧村を捨て一緒に地球に帰ろう諭します。牧村は罪人なのだから、ナナがこの星にいて牧村を育てることはないというのです。育てたところですぐに赤ん坊に戻ってしまいます。命に限りのあるナナには牧村を永遠に見続けることはできないからです。

猿田はナナに期限を切って迫ります。猿田が再びナナのところに戻った時、ナナはいません。赤ん坊の牧村が泣いているだけです。猿田は牧村を石で作った槍で殺そうとします。不死の牧村は何度刺そうが死ぬことはありません。猿田は牧村を槍で刺したまま、遠くの地に捨てに行きます。牧村を捨てた猿田はナナを探しますがナナはどこにもいません。ナナはこの星の生物に姿を変え、牧村と永遠にこの星で暮らすことを選んだのです。

罪を犯した猿田に火の鳥は罰を与えます。ただでさえ醜い猿田の顔を更に醜く変えます。そして猿田にその罪は子々孫々まで消えることなく、醜い容姿も受け継がれ、さらに猿田の子孫は宇宙をさ迷い通けるだろうと告げます。猿田は罪を背負ったまま地球に戻されます。

ちょっと詳しく書きすぎました。

 

牧村の罪

ネタバレ注意

再び 牧村は派遣された星で酔って暴れます。地球にいた時の失恋と境遇の変化についていけないで苛だっているのです。その星の住人は女に世話させることでなんとか牧村の気持ちを和らげようとします。最初は女を拒否して、蔑んでいた牧村ですが、次第に心を許し、女と結婚するところまで意識が変わります。しばらくは幸せな生活を営んでいたのですが、牧村は願望を投影できるマシンを手に入れ、失恋した地球人の恋人を作り出します。その恋人は牧村を翻弄し、ついには妻を殺すよう命じます。恋人の姿も言動も、牧村の心が作り出した牧村の真実だったのです。妻を殺した牧村は妻を食べてしまいます。それを妻の兄に見られた牧村は兄を殺します。たがの外れた牧村は村々を襲撃し、毎日のように何十人もの住人を殺戮します。ある日、追い詰めた女が、女の血をなめれば不死の身体になるといい、牧村は女の血をなめます。血を舐めた牧村は女を殺しますが、女は何度も起き上がってきて死にません。牧村は恐怖に駆られ逃亡します。

以上が牧村の罪です。猿田よりかなり大罪と思うのですが・・・。

これで「宇宙編」は終わります。次は「鳳凰編」です。「鳳凰編」は漫画本が家にありましたので、買わなくてもすみます。良かった。